言聞
2009-04-27
「いろいろと選択肢がある一方で、制約が多かったり自分の度量のなかったりするので、時間をかけて選びぬくことはきわめて重大だ。
仮に多くのことに目を瞑って選んだとしても、そう多くはないチャンス、大きな決断までには切り捨てがたい迷いがいくつも生じる。
決断を告げ、ことが進み始めても、それからの手続きに多くの時間が割かれ、その間、本当にこれで良かったのかと始終不安に陥る。
手に入れて、いざ新しい生活を始めたとしても、満足するのはほんの短い間。
また新しいのが目の前に現れて、思わせぶりな振る舞いをする。
そのたびに、自分の選択は正しかったのか、と何度も自問してしまう。
そしていつしか、これを選んで良かったんだ、と自分を強く言い聞かせるようになる」
家電量販店で液晶デジタルテレビを見ていて、店員に声をかけられた際、ふと去来した独り言である。
ライフタイムクラスのイベントについて、では決してない。