背信
だからですね。
あれだけ大きく、しかも長期間にわたるプロジェクトを間違いなく遂行するにあたっては、あのように長きにわたって人望があり、実力も兼ね備え、今後も引き続き安定感のあると思われるような人物が必要なわけですよ。
誰にでもできることじゃない、誰にでも任せていいものではない。
これだけ人がいて、任せることのできる人はほんのひとつかみに限られているんですよ。
つい1週間前、このことに思い当たった。
そして、先週この考えを実際に口にした。
僕はこの発言を実に満足げに披露した。
地上デジタル放送普及推進キャラクターの任に就いている草彅剛を評した発言である。
先週のこの発言のため、今日はひどい目にあった。
飲み過ぎと不用意な発言には気をつけよう、と肝に銘じる。
で、彼は釈放されたら、事やみまでタモリさんの家で謹慎していればいいと思う。
いずれにしろ、彼は飲み過ぎであろう。
今日は、仕事の予定がなかったのだろうか。
仕事があったなら、こんなことがなくても仕事に影響が出ていたと思う。
しかし、本当に大変な職を任されたものだな、と僕は日々同情していた。
地デジのCMを見る度に、無意味に腹立たしい気分になり、怒りを彼にぶつけてしまっていたからだ。
ストレスもたまるだろう、と想像するに難はない。
総務省がこのようなリスクを取りたくないのなら、今後はタレントを起用するのではなく、総務大臣が視聴者に頭を下げてお願いして、定額給付金を配ればいい。
身内に苦言を呈さなければならない人物がいたのに、大臣は「それはそれ」なのだろうか。
ところで今回、公然わいせつ罪、というか、酔って公園で全裸で騒ぎ暴れた容疑で、警察が容疑者宅の家宅捜索をした。
これは、必要だったのだろうか。
非常に厳しい。
別のモノが見つかる可能性にかけたのかもしれない。
それとも、単に部屋を見たかったのかもしれない。
とにかく、押収品がなくて一安心。
ただ、自宅マンションにぼかしを入れずに中継するテレビは実にフェアだけど、有名な場所とはいえ少しくらい配慮してあげてもいい気もする。
それに、一般市民をわざと驚かせて、その模様を映像におさめ、放送するのもいささか悪趣味だと思う。
不謹慎ながら、今年中にあと1人騒ぎになれば、「酩酊三兄弟」というコントができるな、と思った。
♪いちばん上は 会見(ろれつ) いちばん下は 公園(ろしゅつ) あいだに はさまれ …
…いやいや、前大臣は「酩酊」ではなく「もうろう」だった。
メディアに乗せられ、いつの間にか取り違えていた。