曇天の続き

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2009-04-21 Tue.

粗質

2009-04-21

VHSデッキが僕の家に据えられたのは、たぶん、1990年代中頃だったと思う。
他の家庭に比べると、かなり遅かった。

それ以降、好きなテレビ番組を録画しては、再生した。
そして、何度も見たいと思う番組のビデオテープの爪を折り、保存してきた。

2006年頃、それらのVHSテープの一部はDVDにコピーしたが、大部分は何もせずに廃棄した。
テープにカビが生えていたから、という理由もあったが、「もう1度見たい」と思わせる録画がほとんどなかった、というのが大筋の理由だ。
それでも「いろもん」は惜しかった。

DVDレコーダーを入手してからは、DVDに番組を録画して保存している。
昔の番組をDVDで見ること。
これが老後の楽しみである。

週末。
僕がDVDにせこせこ録画した番組を大型テレビで見る機会があった。

結果はご推察の通り。
ひどい画質で、番組をとても見ていられない。
老後の楽しみを失った、もっとも老後が来るという確証もない。

やっぱり画質をLPなんかでケチって録画していたから、こんなことになるのだ。
これからはSP、いやXPでいこう。

そういう僕に、テレビの持ち主は大画面テレビでアナログ放送を映してくれた。

ひどい。
それ以外、何の言葉も出ない。
どうやったって、大画面でアナログというのに無理がある。
XPで録画したって、何の救いにもならないだろう。

だから現在は、CATVチューナーをS端子でDVDレコーダーに接続し、CATVで受信しているデジタル放送をDVDレコーダーに送って、その送られてきた映像を録画している。
もちろん、CATVチューナーとDVDレコーダーの両方で録画予約しなければならない。
理解できた範囲において、この処置が現状で実現可能な最善の策である。
この接続の仕組みを理解するのに残りの週末を費やしたし、こんな苦労をしてもたぶん焼け石に水だと思う。

そもそも、この焼け石に水的な努力を容易に確かめる手段がない。
10畳のリビングの自宅にあるテレビは、14インチのテレビデオ、AV入力は1組だけ、しかも白と黄色の2つしか端子がない。

「アナログ放送レコーダーで録画していたら、将来大変なことになりますよ」

危機感をこれくらいにあおるCMをやってほしい。

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