嫌争
2009-03-30
僕は、競争や戦いを好まない。
たぶん、そういう性格だと思う。
自分のことはよくわからないけれど。
確実に言えるのは、「僕は好戦的ではない」ということだ。
原爆投下を免れた土地に生まれ育った、まさに戦後教育の申し子、である。
かといって、平和主義志向かといえば、そんな風にも思えない。
単に、争うことや戦うことが面倒なだけだ。
しかしながら、ある戦いだけは大好きである。
それは、「角を取る戦い」。
その東リ。
「アタック25」で1番、5番、21番および25番に入れるチャンスで、児玉清が高らかに宣言するあの戦いのことである。
3番に白が点灯した。
こんな風に、自分とだけ戦うことであれば、気が向いたらであるが、行う時もある。
「角を取る戦い」であるのに、解答者が角に入らない場合がある。
そんなとき、司会者児玉はこんなことをおっしゃった。
「どうしても25番をお取りにならないのは、何かお考えがあってのことか」
そんな「アタック」で問題を差し上げるアシスタント、沢木美佳子が前回をもって番組を卒業した。
個人的には、沢木さんのファッションで季節の到来を感じていたので、卒業はさびしい。
司会者のプレッシャーに負けず、言い間違えることなくわかりやすい声で問題を差し上げる(たぶん言い間違えないのだろう)沢木さんは実にすばらしかった。
10年間、お疲れ様でした。
またどこかでお見かけすることはできるのだろうか。