蔵出
2009-01-25
テレビ局の経営悪化が言われる昨今。
そこで提言したい。
今こそ、懐古番組をやるべきだ。
僕が子供だった頃、よく過去の番組を懐かしむ番組を放送していた。
そういった番組を見て、昔のテレビのことを勉強した。
例えば、リアルタイムでは見られなかった「夏のお嬢さん」をうたう榊原郁恵や、ピアノを足で演奏する近藤正臣など。
このような知識は、お笑い番組を見る際に不可欠であった。
テレビを深く楽しむには、ただネタで笑うだけではなく、そのネタが引っ張ってくる元ネタを知らなければならなかったのだ。
しかし、そのような懐古番組は、最近めっきり少なくなった。
これは、文化の断絶であると、僕は警告したい。
昔のことを引用して繰り広げられるネタが少なくなり、お笑い番組に深みがなくなったように感じる。
そこで。
予算のやりくりで苦労している今こそ、制作費のほとんどかからないように思える過去の番組の総集編を放送するべきだと思う。
テレビ・リテラシーの向上のためには、絶対に必要だ。
とはいえ、たぶん現在においては、そんな過去の番組の再放送はやりづらいのだと思う。
肖像権の主張とか、芸能事務所の圧力とかで、お蔵入りしている名作が多いのだと、推測する。