曇天の続き

Diary > 2008 > 09 > 25 > | Prev < Calendar > Next | RSS 1.0
2008-09-25 Thu.

美味

2008-09-25

以前、熊本に行ったことがある。
熊本と言えば美味しいものがたくさんあるが、その美味しいものの中でも、僕は熊本ラーメンをとても楽しみにしていた。

その熊本でタクシーに乗る機会があったので、運転手に「美味しいラーメン屋を知っていたら教えていただけませんか」と尋ねた。
すると、運転手は親切にもあるラーメン屋を推薦してくれた。
喜び勇んでそのラーメン屋に向かい、ラーメンを食した。

結果、あまり美味しいとは感じなかった。

先日、鹿児島に行く機会があった。
鹿児島と言えば美味しいものがたくさんあるが、その美味しいものの中でも、僕は鹿児島ラーメンを少し楽しみにしていた。

土砂降りの中、喜び勇んでガイド本に載っていた有名店に向かい、ビールと大盛りチャーシューメンを注文した。

結果、あまり美味しいとは感じなかった。
そういえば、熊本で食べたあのラーメンの味に似ている。

自宅に戻ってこの出来事をふと振り返ってみた。
僕の出身は小倉である。
なので、小倉で食べていたラーメンが一番親しみがある。
熊本や鹿児島で食べたラーメンの味があまり美味しくないと感じたのは、そのラーメンがまずかったわけではなく、ラーメンの種類が僕の舌にあわなかっただけではないか。

思えば、これまで数多くの料理を「まずい」と言って切り捨ててきた。
しかし、それは本当にまずかった訳ではなく、単に僕の口にあわなかっただけかもしれない。
だとしたら、僕は今までかなり不遜な態度をとってきてしまった。

ラーメンを数多く食している有名な某氏も「人は「親しんできた味だから美味しい」などどいう自分目線の評価をしがちである」と批判していた。
確かにその通りだ。

これから「まずい」という言葉は遣わないようにしようと思う。
その代わりに、「口にあわない」という表現を遣おうと思う。

Link
Diary > 2008 > 09 > 25 > | Prev < Calendar > Next | RSS 1.0