桜宴
2008-04-10
「花見」が好きだ。
しかし、一般的に行われている「花見」、すなわち「花見の宴」には極力参加したくない。
桜の花はきれいだ。
少しずつ暖かくなっていく季節の中で、つぼみが開き、満開となり、散りゆく花の姿は、毎年見ても飽きることはない。
そんな話をしていると、誰かから「花見をしよう」という話になる。
しかし、もう一度言うが、僕は「花見の宴」には極力参加したくない。
大体、「花見」は夜に行われる。
「花冷え」という言葉もあるように、桜の花が咲く頃はまだ寒い。
この寒い中を、例えばビールなんて飲んだら、ますます身体が冷える。
しかも、ありきたりな表現だが、「花見の宴」で花を見ている奴なんていない。
木に登っている奴は多く見かけるけど。
先日、「花見の宴」に出向いた知人は見事に風邪をひいた。
再三注意したにもかかわらず、結局ありきたりな結果に終わった。
ベタな話だ。
でも、「花見」が好きだ。
昼日中、春物のコートのポケットに手を突っ込んで、舞い散る桜の花びらをただ眺めるだけでいい。
いかなる場合でも「酒が飲めればいい」と思っているとは勘違いしないで欲しい。