懐かしき「耳あか」時代
僕の耳あかは湿っている。
日本人の約5分の1は、湿った耳あかの持ち主らしい(wikipedia:耳垢)。
日本人の中ではマイノリティなので、からっとした耳あかの持ち主に迫害を受けてきた気がする。
ところで、耳あかはどのくらいのタイミングで取るのが適切なのか?
以前、僕は耳掃除の周期を「2週間に1度」に決めていた。
耳掃除はあまり好きではなかったし、「その程度で十分かな」と言う勝手な思いこみがあった。
だが、2週間というサイクルは生活習慣に合わず、耳掃除を忘れることが多かった。
思い出したように耳掃除すると、耳あかがごろごろと出てきた。
さくらももこがエッセイで書いていたように、耳あかを貯め込んで耳掃除するのはある意味快感である。
しかし、ある日、普通に生活していて、耳から耳あかがぽろっと転げ落ちてきたことがあった。
さすがにこれはまずい。
なので、それ以来、耳掃除を1週間確実に行うようにしている。
その結果どうなったか?
耳掃除をする楽しみがなくなった。
綿棒を耳の穴の中でくるくると回しても、綿棒が軽く汚れる程度。
耳あかの固まりは、見なくなった。
なお、耳あかにはそれなりに存在理由があり、取りすぎはあまりよくない。
最近読んだ新聞記事によると、耳あかがあることによって、耳の中に虫が入るのを防ぐ役割をしているらしい(念のため補足するが、耳あかの固まりがブロックするわけではなく、耳あかには虫が嫌う成分が含まれているらしい)。
また、頻繁に耳掃除していると、耳の中が乾燥しかゆみが生じるため、また耳を掃除したくなる、いわば「負のスパイラル」に陥るそうだ。
その記事には、極論を言うと耳掃除なんてする必要もない、とまで書いてあった。
「ちびまる子ちゃん」にもあったように、耳かきは癖になり、やめられなくなる。
友人が暇さえあれば耳を掃除していたので、是非とも教えてあげたい。
かといって、僕の場合は、耳からの分泌物が多いのか、耳掃除しなければそこら中に耳あかをまき散らすことにもなりかねない。
なので、僕の場合は、1週間に1度は耳掃除というのが適切なのだろう。
今は、耳あかの固まりに出会うことがない、という「むなしい余生」を送っている。