エピソード

「山手線の外回りと内回り，間違えて乗っちゃったよー」
というのは，東京在住者が言いがちな定番エピソードである．

でも，こんなことが実際にあるんだろうか？
ありがちな話のようで，起こりにくい話のように思える．
「環状になっている」という理由だけで行き先を間違える，という感覚は理解しがたい．

とはいうものの，僕も1度だけ乗り間違えそうになったことがある．
目黒駅を初めて利用したときに，渋谷に戻ろうとして内回りのホームで電車を待っていた．
乗る前に気付いたけど，そのまま乗り間違えてもおかしくはない状況だった．

「なにゆえ目黒駅で？」というところが，「東京在住者のエピソード」としてのポイントである，と考える．

ちなみに，「府中に行こうとして，間違って調布で降りた」というのは，僕がよく使っていた，事実に基づくネタである．
偶然にも「調布に行こうとして，府中で降りた」というネタを聞いたことがある．
そのネタは，地方から八王子に出てきたばかりの知り合いが言っていた．
「民俗学的ギャグ」，あるいは「地勢学的ギャグ」と言ってもいいだろう．