読者つぶし
2003-05-31
最近,この日記が読まれすぎるので,読者つぶしにかかろうかと思う.
今日は,勉強会のために研究室に来たが,外は猛烈な嵐だった. 台風(が変化した熱帯低気圧)が近づいていたのだった.
「台風」といえば,僕にとって欠かせないキーワードが「台風クラブ」である. 「台風クラブ」とはずばり,映画のタイトルである. 西荻窪在住だった故相米慎二(合掌)が1985年に撮り,工藤夕貴が中学生の役で出演し,この年の「第1回東京国際映画祭」でグランプリをとった.
僕は「台風クラブ」を1996年の正月に見たが,それはそれは大変なショックだった. 学校が始まって3日間くらい「台風クラブ」の話をし続け,友達が一人もいなくなった. 時代遅れな映画(「Let's 豪徳寺」とか「ジュリエットゲーム」とか)を見続けたので,こんな偏狭な人間になってしまったのだ,きっと.
話のあらすじは,台風によって週末に学校に閉じ込められた中学生などの話である. 台風という特異現象をベースにしているところが,すごくうまい. それはそれはしっかりとした作りの映画だと今でも感じている. 雨に最初に気づくシーンが特に好きだ. 尾美としのりの家の外から室内へのカメラワークは,いまだに理解できない. そして,しっかり寺田農が出ているし.
この映画を期に,僕は三浦友和のファンという,日本でも少数勢力の一員になった. そして,年に2回くらい,バービーボーイズを頭の中でエンドレスで流すようになった. わらべ+見栄晴の歌も21世紀にもかかわらず,ときどき歌うようにもなった.
「台風クラブ」のビデオテープは,西荻窪のビデオ屋でしか見たことがない.