気にしない
部屋を掃除していたら,何を録ったのかわからないビデオが出てきた.部屋を掃除していて,中身がわからないビデオが出てきたら何をするか? もちろん再生である.中身は去年の「朝まで生つるべ」だった.
そういうわけで,7月にも関わらず見忘れていた「朝まで生つるべ」を見る羽目になってしまった.既出のネタと「ええ話」に落ち着かせようとする鶴瓶に興ざめするものの,そこから鶴瓶がつまらないという結論にはもちろん至らない.鶴瓶さんの笑いは鶴瓶さんだけで成立しないということを多くの人たちが知ったことが今年の「夢列島」の唯一の収穫であったといえよう.って,みんな知ってるか.
で,ゲストに山崎ハコが出ていた.そこで「織江の歌」を歌っていた.この歌は,筑豊の言葉で歌われていて,筑豊の地名や筑豊特有の名詞がいろいろと出てくる(遠賀川とか香春岳とかボタ山とか).両親が筑豊に育ったこともあって,かなり懐かしく聞くことができる歌だ.実際のところ,彼女は大分出身らしい.にもかかわらず,これだけ筑豊の雰囲気を醸し出しているのはすごい.対抗できるのは「筑豊の子守歌」ぐらいであろう.ああ,これはかなりローカルなネタだな.ここで筑豊出身民なら,かろうじて苦笑してくれるのだが.
で,山崎ハコといえば「曖・昧・Me」である.僕が愛してやまない3大B級邦画の1つである.残りの2つは石田ひかりの「あいつ」であり,中嶋朋子の「あさってDANCE」である.どれもわざわざ借りてきて見るものでもない.もっとも,レンタルビデオ屋にもないかも知れない.どうしても眠れない水曜の深夜に放送されていたら見てもかまわないのではないだろうか.それくらいのお薦め度だ.「あいつ」に関しては筋をほとんど忘れてしまった.
で,僕はこの佐藤闘介監督(今,何やってるんだ??)の「曖・昧・Me」がまあまあ好きだ.…好きだった気がする.なんせ,こないだ見たのは1995年のことなのだ.主演は裕木奈江(懐かしき1992年).音楽を山崎ハコ.事務所がらみ.尾美としのりも出ている.良質なB級映画でないわけがない.
それにしても,今あげた映画のタイトル,全部「ア」がつくね.ビデオ屋で探すのに苦労しない.
改めて、この文章は自分のためにしか書かれていないなと実感する。
(2008-03-29)