曇天の続き

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2001-12-28 Fri.

言いたいことは1つだけ

2001-12-28

今年もこれで終わりです.今年も野望の家族フィンガー5とケーキ屋ケンちゃんを無事見ることができました.今更2chブーム来ました.東京は広いからいいですね.

今年もっとも化けたタレントと聞かれれば,僕は米倉涼子を挙げる.「化けた」というより久しぶりに「逆転劇」を見ることができたんだよな.「Love Revolution」で江角マキコがいた「女の子にウケる女」の座を米倉涼子は確実に奪い取った.こんなに明白な逆転は,「キャッツアイ」映画版で内田有紀,稲森いずみ,藤原紀香の順番が公開前と後で全く逆になって以来だったね.

江角マキコは何故女の子からの評価が高かったか? それは簡単に言えば「正直さ+強さ」だった.男にこびない自立した姿,というのが簡単な印象だろうか? 江角マキコを見ている限りでは,米倉涼子はどうひっくり返しても女の子ウケしないだろうなとつい最近まで思っていた.美人であり,思ったことをはっきりと言う点は人気要素となる.しかし,男に対する態度がこれまで女の子ウケしてきたタイプと違う.男に媚びるのだ.正確に言えば力のある男とそうでない男にはっきりと差を付けた態度をとる.計算高い態度をカメラの前でも分かり易くとっていた.カメラの前で男にこびる女,男に対して態度を変える女は嫌味に映る,というのがこれまでの通説だった.

でも,米倉涼子ははねた.あんなに分かり易いのにはねた.通説を破ったのは何か?

僕が今年米倉涼子から学んだことは,結局寵愛を希求するのが女の子の本質なのだ,ということだ.江角マキコが提示したスタイルは「完全自立型」だった.これは男を突き放してこそのスタイルであり,このスタイルで行くならばステータスの全てを自分で創造しなければならない.確かにそれはかっこよくて,憧れる.しかしどこか寂しい.「本当の正直」ではない.正直なところ,女の子は自分に自信が持てるようになりたい一方,他者からの保証,特に実力者からの保証,すなわち「寵愛」を手に入れなければ満足にいたらない.だから,実力者とそうでないものに明確な態度の差を付けて,実力者に取り入ろうとする.実力者への擦り寄りは計算ではなく,「正直な姿」なのだ.

こういうスタイルで売っている芸能人って実はすでに芸能界にいた.それは女の子を人気の対象としない芸能人,ワンギャルとかグラビアギャルがまさにそうだった.女の子に嫌われても,男からの人気だけがあれば十分生きていける.顔とスタイルがあればむかつかない程度の露骨な擦り寄りがむしろ好意的にとらえられたのだ.それが,梅宮アンナや神田うのの登場によって,女の子の人気が必要であるモデルというジャンルでも成立するようになった.そして米倉涼子が女優というジャンルで結実させた.「ワンダフル」を見たことがないのでよくわからないけど,若手お笑いがしょうもないグラビアアイドルの機嫌をとるために気を使うような状態が蔓延しているらしい.そんな状態が普段の生活にもやってくるのだろうか.恐ろしい.

今年最後なので来年のことを書くと,来年はおそらくBoAがくるでしょう.キャラ改造しないとちょっときついけどね.まあ,これは誰にでも予想できるのでもう少しまともなことを言うと,来年は「免許保持アイドル」が流行るのではないかとほざいときます.保育士のタレントとか,看護士資格のあるタレントとか.教員免許ってのもありだね.資格があっても職場がなくてタレントになってしまう,というシナリオはどうだろう.これってAVと一緒か.サッカー審判資格のあるアイドルは? いや三井ゆりがいたっけ.いずれにしても資格とってからじゃちょっと高年齢化してしまうな.まあ,それもありかも知れない.

「北半球で一番くだらない番組」(フジ)を見ながら「姫TV」を思い出す.「小学7年生」を懐かしみつつ,今年も暮れていく.……ついて来てね.

ゲートウェイのプロバイダ契約が終わったため、この日記を最後にサイトの場所を移した。 「姫TV」のことをわかってくれる友達ほど大事なものはない。

(2008-03-22)

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