曇天の続き

Diary > 2001 > 10 > 17 > | Calendar | RSS 1.0
2001-10-17 Wed.

深夜文京

2001-10-17

今日は少し楽屋ネタを.

飲み会で食べた洋風居酒屋の焼きうどんがおいしかった.そういえば久しく焼きうどんなんて食べてなかったから.よし,近いうちに絶対に焼きうどんを作る.でも,その前に今日帰ったらまずうどんを食べよう.自宅の冷凍庫に冷凍うどんが入っている.僕が認める数少ない冷凍食品の1つ.だしは関東風ではなく薄味でかつおのだしを利かせた関西風で(身近なある人は京都にて「だしの味しかしない」と言っていたが).具は何もないけど,本当に具にしたいものはかまぼこと丸天だ.丸天なんていってもこっちでは手に入りさえしない.東京の人に説明するときは「さつま揚げを大きく薄くしたもの」と説明するけど,そんな説明じゃとても伝えきれない.丸天は丸天なのだ.一刻も早く食べたい.

結局飲み会の場を離れたのは2時半頃だった.研究室に泊まってもよかったけど,朝型生活のせいの眠気とコンタクトセットを忘れたことから帰ることにしたのだ.朝から雨が降っていたので自転車でなく地下鉄で学校に来ていた.もちろん終電なんて終わっている.それにしても雨が程良く降っていた.家まで自転車で20分.「これはタクシーだな」と言った.すると一緒に帰った友達が「歩いて帰れるよ」と言った.「何か発見があるかも知れない」.

友達と別れてどうするか迷ったけど,まあ歩いて帰るのもいいかと思った.歩いて帰ったことはなかったけど,遠かったらタクシーを拾えばいい.元々,そんなに金だって持ってないんだ.

本当に程良い雨で,程良い気温だった.ありきたりな感想だけど,こんな夜中でもたくさんの車とたくさんの人が活動しているのは本当に驚く.そういえば最近新しい靴を買った.前の靴は雨になると水を含んで中がぐしょぐしょになった.今の靴はそんなことにならないようなものを買った.でも,雨対策で買ったにもかかわらず滑りやすく,タイルの上でこけた.それでも愉快だったのはきっと酒のせいだろうな.

それにしても,何で夜中にこんなに起きている人がいるんだろう? 別に酔っているわけでもない.おばさんもいるし,サラリーマンもいた.若者もいたし年寄りもいた.ちょっとした地方都市の午後8時と言ってもおかしくないくらいだ.

ふと,顔をもたげると24時間営業のうどん屋があった.あっと思った.僕はうどんを食べたかったんだ.しかも,関西風うどん.こんな夜中に食べるのも気が引けたけど,入口を1度通りすぎて自動ドアを開けた.中は掃除をしていた.「こんな時間に掃除するのか」と思った.うどんを頼むと2分でくる.…うまい.これが食べたかったんだ.北海道から帰ってきて朝の6時に牛丼屋で焼き肉定食を食べた西荻窪の朝を思い出した.

帰り着いたのは3時半くらいだろうか? 寄り道して帰ったんだからそんなに時間がかかったとも感じない.むしろ,心地よい時間だった.こんな時間でもよく行くラーメン屋は開いていることを知ったし,レンタルビデオ屋の隣でカップルが申し訳なさげにたたずんでいたのもよかった(きっとけんかでもしたんだろう).僕が小さな横断歩道を渡り終えるまで原チャリのおじさんが待っててくれた.…そう,確かに発見はあったのだ.大したことじゃないかも知れないけど,そんなに大げさなことなんて起こる必要なんてない.それくらいのスケールの世界に僕は生きているのだ.

1つだけ。 「こんな時間でもよく行くラーメン屋は開いていることを知った」とは、どこのラーメン屋のことだろう。 かっぱラーメンではないはずだ。 絶対にサルベージできない記憶だ。

(2008-03-22)

Link
Diary > 2001 > 10 > 17 > | Calendar | RSS 1.0