曇天の続き

Diary > 2001 > 09 > 05 | Calendar | RSS 1.0
2001-09-05 Wed.

羅門光三郎

2001-09-05

昨日の「ETV2001」(NHK教育)は衝撃的なものだった[番組へのweb].内容は「シリーズ・逆境からの出発」の第2段として「死への誘惑を断つ 〜作家・中島らも〜」を放送した.中島らもの名は,実家が朝日新聞を取っていたため「明るい悩み相談室」で知っていた.印象的なネタを1つ.

相談者:「私の息子に『トイレでうんちをしたら,まずトイレットペーパーで鶴を折ってからお尻をふきなさい』と教えたら,素直に従っています.このまま,気づくことなく続けるのでしょうか」
らも:「気づくまで優しく見守りなさい」

動く中島らもを「最後の晩餐」でしか見たことがない.ふざけまくったおっさんだ,というのが唯一の感想だ.東京で放送を中止してから久しぶりに動く中島らもをこの番組で見た.すると,彼はなんと口述筆記していた.理由は「手がふるえて文字にならないから」.10字書くと何を書いているかわからなくなるそうだ.そんなにひどいとは知らなかった.文字の書けない作家とはどんなに悲劇的なことだろう,と思ったんだけど,彼の言うところだと,「手が使えなければ口述筆記がある,言葉で入力するパソコンがある」とひどく前向きだ.対談集を読んでみるとあんなしゃべり方が全く想像つかないんだよね.

このあと、「タモリ倶楽部」にも出演して、らもっぷりを十分発揮していた。 らもさんは酒に酔って事故で亡くなった。 訃報の切り抜きは今でも持っている。

(2008-03-22)

Link
Diary > 2001 > 09 > 05 | Calendar | RSS 1.0