曇天の続き

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2009-12-29 Tue.

読んだ本2009

2009-12-29

2009年の5冊には、「のぼせもんやけん」、「赤い手」、「放蕩記」、「ひと月15万字書く私の方法」、「太陽の塔」を挙げる。

年始に小松政夫の「わたしが子どもだったころ」を見て以来、この1年はずっと小松政夫に注目してきた。
「博多屋台 こまっちゃん」というNHKのラジオ番組まで聞き始めた。
でも、「アルフ」までは見ていない(と言っても、昔に見た)。
のぼせもんやけん」には人の優しさが描かれていると思う。
これも彼の人徳だろう。
それにしても、馴染みの飲み屋に行きたい。

ナイナイの「オールナイトニッポン」リスナーとしては、長年楽ませてくれた板東英二がここにきてまた再起をかけようとしているのは喜ばしい。
何故彼があんなに明るくて、自慢屋で、山師で、働き者で、成功を続け、人気があり、ゆで卵が好きなのか、「赤い手」を読み、そう軽々しくは語れないことがわかった。
なお、「のぼせもんやけん」、「赤い手」は事実に基づいたフィクションなので、その辺りは彼らのサービス精神も考慮しなければならないのだろう。

放蕩記」は佐藤正午入門の書としては薦められない。
これを始まりにしてしまっては、その後に続くほどの心のつかまれ方をされることはないと思うからだ。
読んだ感想は、根源の欲求に気付くことはとても重要だけど、かなり難しい。
お金を使わないと見えないものがあるのかも知れない。

ひと月15万字書く私の方法」はかなり参考になる。
時間と自分をかけなくていい仕事は、ITを活用して、素早く片づけてしまえばいいのだ。
まさに、文化的雪かき。
抱えている仕事、そんなに重要じゃないよ。

太陽の塔」を読み、彼の作品を読むことでしばらく生き延びることができることを確信した。
書かれてあることは本当にすべてネタであってほしい。

その他の感想は、こちらで。

それにしても、再読を含めて今年は村上春樹の小説を1冊も読まなかった。
あいかわらず、時代の流れに乗れない。

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